Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
冠動脈バイパス術では、術中グラフト流量測定にて、吻合やグラフトの良否を判断している。しかしながら、冠動脈血流量は、生理学的には心筋酸素消費量(demand)に依存することが知られており、流量だけでは、グラフトの質的評価は困難である。グラフト流量は、心筋酸素消費量の指標であるDouble product(心拍数と収縮期血圧の積)に比例して増加することが分かっている。そこで、本研究では術中グラフト流量測定時に、心筋酸素消費量を簡易的に測定し、吻合・グラフトの質的評価の指標作成を目標として研究を進めていく。本研究で開発した指標が術中再吻合のdecision makingの一助となることが期待される。