Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
卵巣癌では、ドライバー遺伝子変異のみに捉われない治療開発が求められている。申請者は、ゲノム編集とハイスループットシーケンスを用いた網羅的KOスクリーニングにより、全代謝関連2981遺伝子の中から卵巣癌細胞の増殖に重要な因子を同定し、そのうち、鉄硫黄クラスター(Fe-S)生合成因子に注目して研究を進めてきた。癌細胞におけるFe-Sの役割はこれまで不明だったが、申請者は、Fe-S生合成因子が卵巣癌細胞株の増殖と生存に不可欠であることを見出した。本研究では、正常細胞におけるFe-S生合成阻害の影響や、マウス移植モデルにおけるFe-S生合成阻害の表現型を明らかにし、治療標的としての妥当性を評価する。