Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
長期の慢性炎症により発癌に至る炎症性大腸発癌は増加している。腫瘍組織内の低酸素領域に蓄積するHypoxia Inducible Factor 1 Alpha Subunit (HIF-1α)タンパクとその蓄積に伴う炎症性サイトカインの関与が報告されている。HIF-1αの過剰蓄積を副作用なく克服できる治療法の探索は、患者の生命予後やQOLの改善に重要である。当研究グループが開発した世界最小レベルの酸素ナノバブルを用いて、酸素ナノバブル水が炎症性大腸発癌を抑制する基礎メカニズムを解明し、既存の潰瘍性大腸炎治療薬との併用効果を炎症性大腸発癌モデルマウスで解明することを目的とする。