Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
脳動脈瘤に破裂を引き起こす機序の一つに、血管の慢性炎症がある。近年、加齢に伴う造血幹細胞の遺伝子変異が原因となるクローン性造血が血管の慢性炎症を引き起こし、心血管疾患につながるということが分かってきた。特に遺伝子変異を持つマクロファージが、NLRP3/IL-1β/IL-6 経路の活性化により血管壁で炎症を促進することがこの病態で重要であると考えられている。しかし、クローン性造血の脳動脈瘤破裂における影響と機序は未だ不明である。本研究では、クローン性造血がマクロファージを介したNLRP3/IL-1β/IL-6 経路の活性化により脳動脈瘤破裂を促進すると仮説を立て、その機序を解明する。