Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
子宮内膜症は生殖年齢の女性に疼痛や不妊症をきたしQOLを低下させるが、子宮内膜組織が腹腔内に生着・増殖する機序は十分に解明されていない。子宮内膜症患者の腹水では好中球分画が増加していることに注目した。活性化した好中球はNETsとしてDNAと好中球顆粒由来物質を細胞外に放出する機構をもつ。このことから、NETsを足場にして子宮内膜組織が腹膜に接着・増殖するという仮説を立てた。本研究では、1)ヒト臨床検体と臨床データの関連を解析、2)培養系で子宮内膜症患者腹水を用いたNETs形成実験より形成に関連する因子を同定、3)子宮内膜症マウスモデルでNETsを標的とした治療実験の効果を検討し仮説を検証する。