Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
骨形成と吸収のバランスの破綻は、炎症性骨破壊や骨量低下に関連した疾患の病態基盤に関与する。現在、主に破骨細胞活性の抑制を目的としたビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体などが上市されているが、薬剤性顎骨壊死を起こすことがある。申請者は、上皮間葉転換関連因子SPOCK1を全身に過剰発現したマウス(Spock1-Tg)を用い て、SPOCK1が薬物性歯肉増殖症の増悪だけでなく、実験的歯周炎に伴う破骨細胞形成を亢進し歯槽骨吸収の増大に寄与することを見出した。しかし、SPOCK1が骨代謝に関与する分子機序は未解明である。そこで、SPOCK1が骨代謝にもたらす影響を検証することを目的とする。