Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
歯髄に近接した深在性う蝕に対する歯髄保護の潮流が高まっている。しかし、炎症が生じた歯髄の除去範囲は、う蝕検知液のように明視化できるツールはなく、視診判定のみである。よって、覆髄剤には、歯髄と外界との遮断という封鎖性加えて、抗菌・抗炎症作用が必要である。本研究では、歯髄保存療法のひとつである断髄治療に対して、冬虫夏草の活性成分であるコルジセピンとFTY720に着目し、歯髄由来細胞とラットう蝕誘発歯髄炎モデルを用いて、抗炎症作用と象牙質形成能を併せ持つ新規覆髄剤の開発を目指す。