Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
口腔や鼻腔などの上気道に常在する細菌は,血行性に血液脳関門を介して髄膜へ伝播し,髄膜炎を発症させると認識されてきた.申請者はこれまでに,上気道の常在する肺炎球菌は,血液脳関門だけでなく嗅上皮中の嗅神経の軸索を介し,非血行性に脳内の嗅球や脳組織へ伝播することをマウスモデルで証明した.本研究では,エクソソームの脳内送達性とメディエーターとしての機能に着目し,急性副鼻腔炎患者の鼻汁に含まれるエクソソームと細菌の脳内伝播,および病態形成の関連を検証し,疾患予測マーカーとしての可能性を探索する.