Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
象牙質は歯髄の保護、痛みや機械的シグナル伝達などの重要な役割を果たすが、象牙質成熟過程における微細構造、象牙芽細胞突起ネットワークの三次元的構造や形態変化については不明な点が多く残っている。申請者はこれまで、歯の初期石灰化過程に着目し、FIB-SEMを用いた三次元解析により、単一象牙芽細胞から複数の細胞突起が形成されていることを明らかにした。しかし、狭領域でしか観察ができなかったため、象牙芽細胞の全体像が見られず、形態や成長過程が不明瞭であった。本研究では、広範囲の立体構造解析を可能とするPFIB-SEMを用い、象牙芽細胞とその周囲石灰化物の経時的変化を広範囲、高解像度で三次元的に解析する。