Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
う蝕や熱、酸などの弱いストレスでも歯髄組織は急激な炎症を引き起こし、当該組織は通常数日内に融解壊死を起こす。申請者のグループは歯髄細胞内に形成され活性化PKRを含有したストレス顆粒が、マイクロベシクルに内包され単球/マクロファージ系細胞を刺激することで、強烈な炎症が惹起されることを解明した。しかし、PKRはユビキタスに発現する因子でありながら、歯髄組織以外でこのような急激な炎症反応は通常惹起されない。本研究では、この歯髄細胞に固有の反応は、ストレス顆粒の形成量および構成因子の差異に依存するとの仮説を立てストレスを受けた歯髄細胞における過剰なストレス顆粒形成に関連する因子Xを探索する。