Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
食道がんの患者は術前から口腔衛生状態が悪く、口腔衛生状態の悪化は術後肺炎の発生リスクを増加させる。周術期口腔ケアは術後肺炎の発生率を低下させると報告されており、術後肺炎を予防するために口腔ケアとセルフケアを支援する患者教育が重要である。しかし、先行研究では後ろ向き調査が多く、エビデンスレベルを高める前向き調査が必要である。申請者の後ろ向き調査より、術前に口腔内が乾燥している患者は術後肺炎の発生率が高いという結果を得た。本研究では、食道がん患者の周術期に歯科専門職による口腔ケアに加え、看護師による保湿剤を使用した口腔ケアを行い、術後肺炎の発生と口腔衛生状態への影響を検討する前向き調査を行う。