Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
難分解性の有機フッ素化合物(PFAS)の環境中への蓄積は世界的な問題となっており、曝露影響の解明が求められる。疫学からPFAS曝露が腎臓などのがん発症に関与する可能性が明らかになる一方で、がん発症に至らしめるPFASの毒性機構は不明な部分が多い。近年、炎症反応促進に重要なタンパク複合体であるインフラマソームをPFASが活性化すると報告された。そのため炎症応答を介した遺伝子編集酵素(AICDA、APOBEC)の誘導がPFAS曝露による発がんに関わるのではないかと推測される。腎臓細胞とマクロファージを用いた細胞培養系、および動物実験系を用いて、PFASの炎症介在性の曝露影響を明らかにする。