Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
代表的な無歪みデータ圧縮符号であるハフマン符号は,1個の符号表を用い,各符号語を遅延無しに復号できる瞬時復号可能性をもつ.近年の先行研究で,瞬時復号可能性を緩和して高々kビットの復号遅延を許容し,さらにk個の符号表を使い分けることで,ハフマン符号より高い圧縮性能を達成できるAIFV-k符号が提案された.本研究では,AIFV-k符号の一般化として,有限個の符号表を用いて高々kビットの復号遅延を許容する符号としてあり得るもの全てからなる包括的なクラスを考え,その圧縮性能の理論的な定量評価および,与えられた情報源に対する最適符号を高速に求めるアルゴリズムの開発を行う.