Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
ヒトは健康行動の意思決定をする際に,将来の健康による報酬と現在の治療に関わる労力を比較し,より心理的価値が高いと判断したものを選択する.ヒトが現在の治療を忌避する原因の一つは,ヒトが持つ時間選好と呼ばれる性質による.時間選好による健康行動の忌避を防ぐために,行動経済学の知見を応用し,健康行動を促進するためのメッセージングを用いた介入アプローチが研究されている.しかし,このような行動変容のための介入は,個々人の状況が異なるため,一律の介入アプローチでは効果が限定的であるとの指摘がある.本課題では,ユーザの時間選好の強弱を考慮した健康行動促進メッセージ提示のための介入戦略モデルの構築を目指す.