Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
球面調和関数変換は,球面上で計測されたデータに対して適用可能なフーリエ変換の一種であり,映像生成,立体音響といった様々な分野で用いられている。本来,膨大な観測点数が必要な積分で定義される当該変換を,現実的な観測点数で計算するため,計測データの算術平均が積分結果に一致する計測点の集合も数学的に定義されているが,これに従うマイクアレイ構築のためのコストが球面調和関数変換に基づく立体音響実現の障壁となってきた。そこで本研究課題では,機械学習により球面調和関数変換を拡張した演算を獲得することで,従来よりも柔軟なマイク配置を許容しつつも,空間的に高精細な立体音響が実現できることを明らかにする。