Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
土壌は陸上最大の炭素プールであり、土壌有機炭素の僅かな変動も大気中の二酸化炭素濃度に大きく影響する。そのため、土壌炭素動態の正確な予測が必要だが、現在の炭素動態モデルはまだ大きな不確実性がある。その一因は異なる土壌鉱物の有機炭素固定能力が同じとされ、土壌有機炭素の組成や起源の影響が考慮されていない。土壌鉱物によって安定化されている各種の有機炭素の蓄積を制御する機構を明らかにできれば、より高精度な土壌炭素動態の予測が可能になる。そこで、本研究では気候帯を越えた土壌サンプリングを基に、最先端技術を用いた鉱物表面解析、有機物分子組成解析及びネクロマス解析を通じて、有機炭素の蓄積メカニズムを解明する。