Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
なぜカビは追熟中に限り果実を腐敗させるのか?どんな条件で保存すればカビ被害を抑制できるのか?これらの疑問に応え、カビ被害を根本的に解決するため、果実の個体特性と保存環境条件に着目して「カビやすさ」を定量化する技術開発を行う。具体的には、人工的にカビに感染させたアボカド、マンゴーを異なる環境条件(温度、湿度、気相)にて追熟させ、MRI(核磁気共鳴画像法)により内部状態を経時的に測定する。追熟による果肉の物理化学特性の変化を3次元的に可視化し、深層学習によりカビ発生確率を算出する。これにより、果実の個体特性と環境条件がカビに及ぼす影響を定量化し、カビを最も抑制可能な収穫後管理条件を明らかにする。