Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
マナマコは水産物輸出重要種であるが、絶滅危惧種に指定されるなど管理・保全の重要性は非常に高い。種苗放流による資源添加が試みられるも、海域での散逸に伴い漁獲回収率が低いのが現状である。漁獲回収率を高めるためには本種の行動制御が重要であるが、音響位置推定精度の課題から詳細に行動計測されたことはなく生態的知見が不十分であった。本研究では状態推定を用いて動きが緩慢なマナマコの行動を高精度に把握するための個体移動予測モデルを開発し、本種の流体力学的計測と行動追跡を踏まえ、流動環境と底質の差異がどのように本種の行動変容を生むのか解明し、本種の行動と海域の流動環境を考慮した資源添加技術を構築する。