Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
一般的な有機合成はそのほとんどが環境負荷の大きい有機溶媒中で行われていて、その削減が求められている。そのような背景のもと、ボールミルを用いたメカノケミカル有機合成が、有機溶媒を大幅に削減可能な手法として、近年注目されている。実際に多くの反応がメカノケミカル条件下で実施されてきたが、溶液向けの触媒がメカノケミカル条件下では十分な活性を示さない場合があった。したがって、メカノケミカル条件向けの触媒の開発が望まれていたが、設計原理は確立されていなかった。本研究では、メカノケミカル条件向けの触媒の設計原理を確立し、従来の溶液条件では達成できない高効率な触媒反応の開発を目的として研究を行う。