Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究はゾウの薬物・農薬代謝能力を明らかにし、薬物動態との相関データ蓄積、農薬中毒リスク評価という視点からゾウの保全に貢献することが目的である。ゾウでIn silicoの遺伝子解析、in vitroのmRNA発現量解析及び酵素活性試験を行い、抗ヘルペスウイルス薬の代謝を担うアルコール脱水素酵素、アルデヒド脱水素酵素、ネオニコチノイドや有機リン系農薬の代謝を担うアルデヒドオキシダーゼ、パラオキソナーゼを含む様々な異物代謝酵素の特徴を明らかにする。加えて抗ヘルペスウイルス薬をモデルとして薬物動態解析を行う。フィールドにおけるゾウの農薬暴露状況調査も行いリスクを評価する。