Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
近年,世界各地において気候変動等の影響による浸水・洪水等の水害が激甚化・頻発化している.カンボジアにおいては農業中心から都市・産業型への変化に伴って氾濫域への都市の集中が生じていることから,都市インフラ整備や環境問題等を我が国とは時間差で迎えると考えられる.土地利用や建築物等の空間利用の変化については,都市開発計画や若年人口の流出等の要因が存在するが,同国を対象として空間変容と複数要因の関係性を明らかにした研究は見られない.本研究では,洪水常襲地帯に属するカンボジアの地方都市における空間変容の実態を明らかにし,同国の現代社会に適応する持続可能な防災モデルを導出・実装することを目的とする.