Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
水資源の確保と食料生産において重要な役割を担っているため池の治水・発電利用により,洪水軽減・エネルギー確保に資することができる.一方,洪水軽減・エネルギー確保による水不足のリスクがある.本研究は,ため池の治水・発電利用への展開に向け,治水効果と水不足のリスクのトレードオフおよび灌漑の水収支と水力発電量とのトレードオフを定量的に評価することを目的とする.治水効果を洪水氾濫解析の結果に基づいて評価し,水力発電量を灌漑の水収支に基づいて計算・評価する.降雨予測の失敗を考慮し,治水効果と食料生産のリスクについて議論する.治水・発電・食料・水の項目を金銭換算し,統一的に評価する.