Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
糖尿病における高血糖状態には、グルカゴンの分泌異常が大きく関与すると示唆されている。多くのグルカゴン受容体拮抗薬の治験が行われてきたが、承認されたものはない。グルカゴンシグナルを直接標的にした新規治療薬を開発するために、グルカゴンシグナルにより糖新生を誘導するHNF4αに着目した。プロテオミクスの手法を用いて、肝臓特異的にHNF4αを介して糖新生遺伝子を制御する転写共役因子を見出すことにより、肝臓における糖新生制御の新たな分子機序を明らかにするとともに、糖尿病の新たな治療標的を見出す。