Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究は、単純なランダム共重合体薄膜においても、ブロック共重合体同様に相分離により多様な自己組織化構造を形成することを示す。ブロック共重合体はブロック間のミクロ相分離を用いるのに対し、ランダム共重合体ではコモノマー間のナノ相分離を用いる。その結果、ミクロ相分離では達成し得ない1桁nmの高次構造を形成し得る独創的な研究である。さらに、共重合体中の親水および疎水性コモノマーのサイズや組成を変化させることで、ランダム共重合体において未だ達成されていないシリンダー、スフィアなどの多様な自己組織化構造の自在形成が可能と考えられる。これより、ナノ相分離による多様な自己組織化構造の自在構築を達成する。