Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
膜で覆われた気泡は超音波診断において、また相変化に伴って膨張する液滴は超音波と組み合わせた治療において、幅広く利用される。本研究では、このような気泡・液滴を多数含む液体中の超音波伝播について理論的に調べ、数理モデルを構築する。従来、単一気泡の前提が主だった数理モデルを多数の気泡へと拡張する。さらに、分子動力学計算を用いて膜のミクロな分子構造を解明し、膜の分子構造を連続体と仮定していた従来の平均化の妥当性を検証する。従来は独立に調べられてきた膜の分子スケールから多数の気泡スケール(臨床)までを接続可能な数理的な基盤を構築する。