Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
様々な動物種において、嗅覚シグナルは動物種、性別、個体の情報などの生存に必要な情報を他個体に伝達していることが知られている。嗅覚シグナルのうち、微量で情報を伝達できるシグナルを特にフェロモンと呼ぶ。危険の存在といった情報を伝える警報フェロモンは周囲の仲間に適応的な行動を取らせることができ、また昆虫から哺乳類に至るまで幅広い動物種で存在することから、生物学的に重要なシグナルであると考えられる。ラットにおける警報フェロモンの中枢作用メカニズムを解明することで、家畜間で伝播される不安の神経メカニズムを解明する。