Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
高速情報処理技術に向け、省エネルギー性に優れるスピントロニクスを次世代のエレクトロニクスの基盤となるテラヘルツ周波数帯域まで拡張することが求められている。このような中、スピン流のテラヘルツダイナミクスを解明することは必要不可欠である。しかし、テラヘルツスピン流ダイナミクスの解明には、電気回路による帯域限界や、読出のための異種接合物質の影響は避けるべきである。本研究では、非接触かつ高時間分解能で輸送現象を調査できるテラヘルツ分光法を適用することで、これらの2つの課題を克服し、典型的な非磁性物質におけるテラヘルツスピン流の特性を明らかにすることを目指す。