Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究は、コウモリを宿主とするコロナウイルスがヒトに適応進化(異種間伝播)しSARS-CoV-2となったメカニズムについて解明することを目的とする。現在、新型コロナウイルスの起源はコウモリであると考えられているが、それがどのようにしてヒトに感染し、SARS-CoV-2となりパンデミックを引き起こすような能力を獲得したかは明らかではない。種間伝播には、宿主の受容体であるアンギオテンシン変換酵素2(ACE2)や細胞内で発現するウイルス複製と相互作用する宿主因子が重要とされる。本研究では、宿主のACE2発現細胞やオルガノイドの樹立を通じて、コウモリからヒトへの種間伝播の分子メカニズムを解析する。