Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
東アジアで最も重要な仏典の一つであり、19世紀以降の近代仏教学の中心にあり続ける『法華経』には、サンスクリット写本、漢訳、チベット語訳等が存在するが、その〈伝承史〉は明らかになっていない。また、天台・日蓮教学に端を発する思想研究と欧米中心に進められてきた写本研究には乖離がある。そこで、本研究では、写本研究の成果である系統分類という方法論を用いつつ、その難解さのゆえに思想研究に組み込まれてこなかった最古訳の『正法華経』(286年) を中心に、『法華経』の〈伝承史〉を明らかにしたい。