Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究では原子効率及び官能基許容性に優れたアルデヒドとアルケンの触媒的アリル化反応の達成および、これを利用した複雑天然物の後期フラグメントカップリングへの適用を目的とする。反応活性種であるアリルラジカルの新規発生法を開発することで、これまで達成できなかった多官能基性の複雑なアルケン基質の触媒的アリル化反応への適用を目指す。アリル化反応の生成物であるホモアリルアルコールは複雑分子の合成における重要な中間体であるので、本研究が達成されれば、容易に調製可能な原料を合成終盤でフグメントカップリングすることにより、短工程数で廃棄物量を最小限に抑えた迅速なリード化合物の供給が可能となる。