Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
反復着床不全は子宮内に到達した胚が子宮内膜に定着(=着床)できないことに起因した難治性疾患である。中でも、子宮因子による着床不全の診断と治療を確立させることは喫緊の課題である。着床は多段階に及ぶ胚と子宮の相互作用による時空間的にダイナミックで複雑な現象であるが、ヒト子宮内での現象を直接解析することは倫理的に困難であるため、子宮側の着床障害に関する研究は進んでいない状況にある。そこで今回、ヒトと類似した着床過程を経る動物であるマウスを用い 、着床のメカニズム解明を行う。さらに、着床障害の新規診断マーカー・治療ターゲットの同定を目指し、ヒト着床期子宮内膜検体やヒト由来細胞を用いた評価も行う。