Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究の目的は、日本の地方教育行政における女性登用の実態、および、それが教育政策形成に与える影響を明らかにすることである。「隠れたカリキュラム」等、教育現場における様々なジェンダー不平等が問題となっている。その背景の一つとして、女性の少なさをはじめとする男女格差が、教育委員会といった、学校を管理する立場である教育行政当局にも存在することが挙げられる。そこで本研究では、まず、教育長や教育委員等、地方教育行政における女性登用の状況を把握した上で、女性登用の多寡を規定する要因を分析する。そして、女性登用の程度が、各種教育政策の実施の有無や程度へどのように影響しているのかを明らかにする。