Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
ヒトを含め社会を形成する動物は、集団内の他個体を記憶し、それぞれの相手に対して適切に振る舞うことで適応的な社会を形成している。好感を抱く相手に対しては協調的に振る舞い、敵対する相手に対しては回避行動や攻撃行動を示す。しかしながら、どのようにして特定の個体についての記憶と、「好き」や「嫌い」といった正や負の情動を連合させているのか、また、連合の結果、どのようにして行動出力に至るのかという神経メカニズムについては未知な点が多い。本研究では、特定個体に対して負の情動を連合し忌避を示す行動が、どのような神経基盤によって担われているのかを明らかにすることを目指す。
