Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究では、素粒子現象論、物性物理、量子測定理論、宇宙論、弦理論といった様々な分野を統合し、アクシオンの性質を多角的に理解することを目指す。本研究は主に二つの研究に分けられる。研究(I)では、μeV程度以下の質量を持つアクシオンの検出について、物性物理の観点から実験の測定対象を選定し、量子揺らぎによるノイズを低減するために量子測定技術を応用する。研究(II)では、宇宙観測におけるアノマリーやダークエネルギーに対する宇宙論的アクシオンの役割を考察し、沼地予想に基づいてアクシオンの種類数を制限する。またその制限に基づいてアクシオンの生成模型を構築し、数値計算シミュレーションで検証する。