Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
遊走する細胞は、一方向に進むために細胞全体で運動を協調させる必要がある。その過程で細胞膜にかかる張力の伝搬が重要であると考えられているが、膜張力を測定する手法の不足のため、実験的な検証は困難であった。本研究では、細胞膜の立体形状およびその時間変化を利用して膜張力を推定するアプローチにより、生細胞における膜張力分布の推定を実現し、張力伝播が遊走時の極性形成の上で果たす役割を明らかにする。このために、細胞膜の形状を高い位置精度・時間分解能で測定可能な実験手法を開発する。