Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
五感のひとつである嗅覚は、生体の行動や習性を制御する要因の一つである。嗅覚情報は鼻腔内の嗅上皮にある嗅神経細胞で受け取られ、その認識と識別は膜上に発現する嗅覚受容体によって行われる。申請者は匂い物質によって活性化された嗅覚受容体の立体構造を決定し、嗅覚受容体の匂い物質の認識機構の解明を目指す。また構造をもとに阻害剤を設計、不活性型嗅覚受容体の構造を決定し、活性化構造と比較することで、活性化機構の全貌を明らかにする。さらに嗅繊毛上の高次複合体構造を決定することで、生体環境下におけるシグナル伝達機構の解明を目指す。