Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
学習とは未知の確率分布に従って生成されるデータからその分布を近似的に推定する手法であり、ニューラルネットワークを用いる深層学習は近年様々な分野で高い精度を示すことで注目を集めている。推定の候補として用いる確率分布の族、この場合ある形のネットワークにより表現される確率分布全体が成す集合を統計モデルと呼ぶ。本研究では深層学習がその顕著な性質である高い汎化性能を獲得する機序を明らかにし、利用目的に応じたモデル選択の規準を理論的に与える。特に金融データを始めとする時間に依存するデータを用いる深層学習モデルに着目し、その特徴的な性質を捉えるために必要となる基礎理論を開発することを主目的とする。