Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究では、紀元前2千年紀後半に楔形文字を用いて記録されたヒッタイト語の記述的文法研究を行う。特に、定量的な分析に基づき、言語形式と書記形式の使用頻度に注目した通時的な文法記述を行うことを目的とする。具体的な手法として、近年整備されつつあるヒッタイト語のデジタル言語資料を主に活用し、構造化テキストデータを作成する。これを対象に、特定の言語形式および書記形式の使用頻度や複数の形式の共起頻度に関する分析を言語年代別に行う。このような定量的手法を用いることにより、ヒッタイト語の文法の通時的変化に言語形式と書記形式の使用頻度がどのように関わるか明らかにする。