Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
国際海運からのCO2排出を促成するためIMOでは,技術的手法と経済的手法を組み合わせた規制が提案されている.しかし,経済的手法は市場原理を通して利害関係者の行動に間接的に作用するため予測が難しく,加えて,国際海運の環境規制の影響に関する研究では排出抑制効果と経済損失のトレードオフや,政策の費用対効果についての議論が進んでいない.そこで本研究では,マルチエージェントシミュレータを開発し,シミュレーション結果をもとに排出抑制効果と経済損失のトレードオフや,費用対効果を定量的に議論する.本研究成果に基づいたIMOでの政策決定が効果的な国際海運の脱炭素化を実現し,地球環境を改善することを目指す.