Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究の目的は、アジア・太平洋戦争期において戦死者の遺体がどのように弔われたのか、制度の設計と運用を巡る軍隊・兵士・兵士の家族とその関係性から、三者の思想・実践を明らかにすることである。本研究はこれまで等閑視されてきた旧海軍に着目し、海軍における戦死者遺体の取り扱いとそれを巡る対応を、軍事・医療衛生・文化・感情等から検討する。このことによって本研究は、戦前日本における軍隊を媒介とする人の営みと、戦死者を媒介とする軍隊と社会の関係性を描き出し、戦争社会史への貢献を目指すものである。