Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
コンクリートのアルカリシリカ反応(ASR)は,細孔溶液中のアルカリ金属と骨材中の反応性鉱物との化学反応により反応生成物が生じることで,骨材内部に膨張圧が蓄積してひび割れを発生させる現象である.拘束力作用下のASRでは,固有の膨張異方性が生じることや,膨張ひび割れが拘束軸方向に対して方向性を示すことで力学特性も異方性を示すことが報告されているが,膨張異方性や力学特性低下のメカニズムは未だ理解されていない.本研究ではASRによる拘束下の膨張異方性および力学特性変化に関する研究を行うことで,膨張ひび割れの定量指標を構築し,膨張異方性および力学特性低下のメカニズムを体系的に解明することを目的とする.