Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
磁気流体力学シミュレーション手法に対し、4次までの高次モーメント量を導入する。磁気流体力学方程式系の保存則及びモーメント量の時間発展を解く方程式は、Vlasov方程式のモーメントをとることで導出される。高次モーメント量の導入により磁気流体力学にジャイロ粘性効果を反映させることができる。新手法の開発の後、宇宙プラズマ中で発生する物理過程について、運動論シミュレーションとの比較を行うとともに、地球磁気圏の数値シミュレーションを行う。ジャイロ粘性効果及び慣性効果の導入により空間解像度の制限を取り払うことができるため、従来のグローバル磁気圏MHDシミュレーションよりも高解像度で計算を行う。