Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
ドライアイの主原因であるマイボーム腺機能不全(MGD)は、典型的な加齢性疾患の一つである。マイボーム腺には局所ステロイド産生の鍵酵素Hsd3b6が強く発現しており、その酵素活性リズムが老化によって減弱することがMGDにつながる。この加齢変化の原因は酵素自身の発現量ではなく、補酵素であるNADの日内リズムが何らかの原因で減弱することによるものである。しかし、そもそもなぜ加齢でNADリズムが減衰するのか、その根本的なメカニズムについてはわかっていない。本研究では、NAD減衰メカニズムの解明に基づく新規MGD治療法の樹立に貢献することを目指す。