Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
間質性肺炎は、肺胞を区切る隔壁である間質に炎症や線維化を生じる肺の疾患群の総称である。生命予後への影響が大きい疾患である。間質性肺炎の中で特に予後不良である疾患が、特発性肺線維症 Idiopathic pulmonary fibrosis (IPF)である。今回の研究では、IPFの原因となる遺伝子バリアントに基づいた疾患発症機構を解明する。また、呼吸器上皮細胞であるII型肺胞上皮細胞が病態形成に関わっていることが示唆されており、肺胞オルガノイドや実際のヒト肺検体由来のII型肺胞上皮細胞の遺伝子発現を詳細に解析することで、創薬に結びつく分子基盤の解明を目標とする。