Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
太陽の約10倍以上の質量を持つ大質量星は、その最後に重力崩壊型の超新星爆発を起こすと考えられている一方で、質量が大きすぎると爆発が難しくなり、ブラックホールに崩壊してしまう。超新星を起こす星の「上限質量」の解明は、超新星の爆発機構、コンパクト天体形成、および銀河の化学進化を解明する上で必要だが、観測的には未解明である。申請者は、従来見落とされていた爆発前の元素合成過程に着目し、「超新星残骸」の組成比から初期質量や爆発機構に迫る新手法によって上限質量の決定を目指す。