Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
これまで,狩猟採集民の学校教育をめぐっては「伝統的な」狩猟採集社会における子ども社会化と「西洋近代的な」学校教育の二項対立に基づき議論が展開されてきた.しかし,少数民族をめぐる教育が多様化するボツワナにおいては,こうした従前の議論の枠組みでは全体像を捉えることはできない.本研究では,近代教育を担う場でありながらも,幅広い年齢の子どもが,彼/彼女らの母語を使って,ともに学んでいる「ノンフォーマルな」教育実践に着目し,微視的な相互行為分析からその特徴を明らかにする.また,こうした新たな教育枠組みを,アクションリサーチによって既存のフォーマル教育と接続することで,両者が相互に補完する可能性に迫る.