Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
心不全は世界最多の死因であり、再生医療が期待されている。iPS細胞治療は、心機能改善効果を示すものの、専門施設での培養や加工のコストがかかる上、有効成分の特定が困難で一般化は難しい。そのため、「有効成分が明確」な「セルフリー再生医療」の開発が急務である。当教室はiPS細胞治療により、心筋組織で特定の遺伝子発現が一過性に上昇することを明らかにした。mRNAは一過性の遺伝子発現が得られる最適な新規創薬モダリティだが、ヒトの心疾患に有効性が確認されたmRNA医薬品はない。本研究では虚血性心疾患モデル動物にmRNAを同時投与することで、iPS細胞治療同様の治療効果を得ることを目的とする。