Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
昨今、テクノロジーの発展やエコロジー意識の浸透を通して、AIや動物といった「非人間」の存在感が高まっている。それを背景として、人間以外の存在が持ちうる道徳的な地位や権利、成員資格について議論が深められつつある。本研究は、「人間」と「非人間」の境界が揺らぎつつある今日のポストヒューマン状況のもとで、これまでは「人間」を対象として付与されてきた社会的な成員資格のあり方が、いかにして変容しつつあるのかを、社会システム理論的な〈包摂/排除〉論の観点から明らかにするものである。