Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
オスのコオロギは,同種のオスに遭遇すると,闘争行動をおこなう.闘争の結果に応じて,勝ち個体では攻撃性が維持される一方,負け個体では攻撃性が減衰し,その後の行動が切り替わる.本研究では,このようなコオロギの闘争行動をモデルとして,状況に応じた行動の切り替えをもたらす神経生理メカニズムを明らかにすることを目的とする.闘争行動における神経伝達物質の定性定量的解析と,得られた結果をもとに構築する数理モデルによるシミュレーションを行い,適応的な行動の発現原理を紐解く.