Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
植物において「倍数化」は既存の形質枠を大きく超えた多様性を生み出す原動力の一つである。倍数化による形質多様化の要因としては、遺伝子重複による機能分化や、ゲノム・エピゲノムの再編による「ゲノムショック」が議論されているが、その作用機作については未だ不明点が多い。国内の主要果樹作物である栽培ガキは六倍体であり、近縁二倍体種群には見られない果実形状の多様性を示す。本研究では、新規に進化選抜圧やAIの概念も取り入れ、果実形状多様性を軸とした六倍体栽培ガキ品種群の進化過程の解明を目指すとともに、「倍数化」という植物の系統進化における普遍的なイベントに潜在的に共通した生理反応の解明にチャレンジしたい。